妊娠後期の背中の痛みは寝方で改善!原因と妊婦向け対処法

妊娠後期に入り、お腹が大きくなるにつれて現れるつらい背中の痛み。
夜も眠れず、日常生活に支障が出て不安に感じている妊婦さんも多いのではないでしょうか。
この記事を読めば、妊娠中の背中の痛みがなぜ起こるのかを理解して不安を解消し、自宅でできるストレッチや寝方の工夫といった具体的な対処法を実践することで、出産まで痛みをコントロールしながら日常生活を支障なく送れる状態を目指せます。
この記事でわかること
・妊娠後期に特有の背中の痛みが起こる仕組み
・寝方の工夫やストレッチなど自宅でできる痛みの対処法
・すぐに病院へ行くべき危険な痛みのサインの見分け方
・セルフケアで改善しない場合の専門院の選び方
もしかして危険なサイン?妊娠後期の背中の痛みで病院に行くべき症状
妊娠後期の背中の痛みの多くは妊娠に伴う生理的な変化ですが、中には注意が必要なケースもあります。
安静にしていても治まらない激しい痛みや、以下のような症状を伴う場合は、かかりつけの産婦人科に連絡し、すぐに受診してください。
自己判断で様子を見るのは危険です。
38度以上の発熱や悪寒、吐き気がある、お腹が板のように硬く張る、出血がある、急なむくみや高血圧、激しい頭痛を伴う、胎動が急に感じられなくなった、または極端に少なくなった、痛みが周期的で、間隔が短くなっている。
これらの症状は、腎盂腎炎や常位胎盤早期剥離、妊娠高血圧症候群など、母体と赤ちゃんにとって危険な状態を示すサインの可能性があります。
いつもと違うと感じたら、迷わず医療機関に相談することが重要です。
多くの場合は妊娠による自然な変化ですが、まずは危険なサインではないことを確認することが大切です。
では、なぜ妊娠後期に背中が痛むのでしょうか。
その主な原因を見ていきましょう。
なぜ痛むの?妊娠後期に特有の背中の痛みを引き起こす3つの原因
妊娠後期に多くの妊婦さんが経験する背中の痛みは、主にホルモンバランスの変化、大きくなるお腹による姿勢の乱れ、そして子宮の増大という3つの要因が複雑に絡み合って引き起こされます。
これらは出産に向けた体の自然な準備段階で起こる変化であり、痛みのメカニズムを理解することで、不安を和らげ、適切な対処法につなげることができます。
原因1:大きくなったお腹を支えるための反り腰と姿勢の歪み
妊娠後期になると、赤ちゃんの成長とともにお腹が急激に大きくなります。
体の重心が前に移動するため、妊婦さんは無意識にバランスを取ろうとして腰を反らせた「反り腰」の姿勢になりがちです。
この姿勢は、背中や腰の筋肉に常に大きな負担をかけることになります。
長時間にわたって緊張状態が続いた筋肉は硬くなり、血行不良を引き起こして痛みの原因となるのです。
原因2:骨盤の関節を緩めるホルモン「リラキシン」の影響
妊娠中、特に妊娠後期には「リラキシン」というホルモンが分泌されます。
このホルモンには、赤ちゃんが産道を通りやすくするために、骨盤周りの靭帯や関節を緩める働きがあります。
関節が緩むと骨盤は不安定な状態になり、その周囲にある腰や背中の筋肉が骨盤を支えようとして過剰に働きます。
この負担の増加が、背中のこりや痛みを引き起こす一因となります。
原因3:子宮の増大による内臓や神経への圧迫
妊娠後期には、子宮が妊娠前の約1,000倍もの大きさになります。
大きく成長した子宮は、周辺にある胃や腸などの内臓、さらには血管や神経を圧迫します。
この圧迫が血行を妨げたり、神経を刺激したりすることで、背中に痛みやだるさとして感じられることがあります。
特に体の右側には太い血管や肝臓があるため、子宮の圧迫によって右側の背中に痛みを感じる妊婦さんも少なくありません。
寝返りもつらい夜に試したい!背中の負担を軽くする寝方の工夫
背中の痛みが原因で、夜に何度も目が覚めてしまったり、寝返りがつらくて眠れないという悩みを抱える妊婦さんも多いでしょう。
十分な睡眠は、出産に向けて体力と気力を維持するために不可欠です。
ここでは、妊娠中の体の負担を軽減し、少しでも快適な睡眠を得るための寝方の工夫を紹介します。
特に、クッションや抱き枕を上手に活用することがポイントです。
基本は「シムス位」|抱き枕やクッションを使った正しい姿勢の作り方
妊婦さんにとって最も楽な寝方とされるのが「シムス位」です。
これは、体の左側を下にして横向きに寝て、上になる右足を曲げ、その下に抱き枕やクッションを挟む姿勢を指します。
この体勢は、お腹の重さをクッションが支えてくれるため、背中や腰への負担を効果的に分散させます。
また、両足の間にクッションを挟むことで、骨盤が安定し、さらなる痛みの軽減につながります。
【注意】仰向け寝は避けるべき?子宮が血管を圧迫するリスク
妊娠後期に仰向けで寝ると、大きくなった子宮が背中側にある「下大静脈」という太い血管を圧迫してしまうことがあります。
この血管が圧迫されると心臓に戻る血液が減少し、血圧が低下して動悸やめまい、吐き気を引き起こす「仰臥位低血圧症候群」になる可能性があります。
寝ている間に無意識に仰向けになってしまうことは仕方がありませんが、苦しいと感じた際にはすぐに横向きの寝方に戻るように心がけましょう。
日中にできる!妊娠中の背中の痛みを和らげるセルフケア方法
夜間の痛みを寝方の工夫で軽減するとともに、日中にもセルフケアを取り入れることで、背中の痛みをさらに和らげることが可能です。
妊娠中の体は非常にデリケートなため、無理のない範囲で、お腹に負担がかからない方法を選ぶことが大切です。
ここでは、妊婦さんでも安心して行えるストレッチや、日常生活で簡単に取り入れられる対処法を紹介します。
お風呂や蒸しタオルで血行を促進して固まった筋肉をほぐす
背中の痛みの原因の一つは、筋肉の緊張による血行不良です。
体を温めることは、血流を改善し、固まった筋肉をほぐすのに効果的な対処法です。
38〜40度程度のぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで、全身がリラックスし、痛みが和らぎます。
長時間の入浴や熱すぎるお湯は体に負担をかけるため避けましょう。
入浴が難しい場合は、濡らしたタオルを電子レンジで温めて蒸しタオルを作り、背中の痛い部分に当てるだけでも効果があります。
妊婦さんでも安心!座ったままできる簡単なストレッチ
適度なストレッチは、筋肉の柔軟性を高め、痛みの予防・改善につながります。
お腹を圧迫せず、無理のない範囲で行うことが鉄則です。
椅子に座ったまま、両肩をゆっくりと後ろに回したり、背中を丸めたり反らしたりする動きを繰り返すだけでも、背中周りの筋肉がほぐれます。
ただし、痛みが強い時やお腹の張りを感じる時は中止してください。
専門家から正しい方法を指導してもらうとより安心です。
骨盤ベルトを正しく活用して姿勢をサポートする
ホルモンの影響で緩んだ骨盤をサポートするために、骨盤ベルトを活用するのも有効な対処法です。
骨盤ベルトは、不安定になった骨盤を安定させ、正しい姿勢を保ちやすくすることで、背中や腰にかかる負担を軽減します。
ただし、着用する位置や強さを間違えると逆効果になることもあるため、産婦人科医や助産師、トコちゃんベルト着用指導士などの資格を持つ専門家に相談し、正しい使い方を指導してもらうことが重要です。
セルフケアで改善しない場合は専門家へ|マタニティ整体・鍼灸院の選び方
セルフケアを試しても背中の痛みが改善しない、または痛みが強くて日常生活に支障が出ている場合は、我慢せずに専門家の力を借りることを検討しましょう。
ただし、妊娠中の体は非常にデリケートなため、どこでも良いわけではありません。
妊婦さんとお腹の赤ちゃんに配慮した施術が受けられる、信頼できる整体院や鍼灸院を選ぶことが何よりも重要です。
「マタニティ専門」で妊産婦の臨床経験が豊富な院を選ぶ
院を選ぶ上で最も重要なポイントは、「マタニティ専門」を掲げているか、または妊婦さんの施術経験が豊富であるかという点です。
妊娠中の体の変化や特有の症状を深く理解しているため、安全で効果的な施術が期待できます。
例えば「住吉鍼灸院アネックス」のように、グループ全体で妊産婦の施術実績が10万人以上あるような院は、多くの症例を経験しているため、安心して体を任せることができるでしょう。
身体への負担を考慮した施術ができる国家資格保有者が在籍しているか
施術者が「あん摩マッサージ指圧師」「はり師」「きゅう師」といった国家資格を保有しているかどうかも、必ず確認しましょう。
国家資格保有者は、体の構造に関する専門的な知識を学んでいます。
そのため、妊娠中の体に負担をかけない安全な施術方法や、押してはいけないツボなどを熟知しており、母体と赤ちゃんへのリスクを最小限に抑えたケアを受けることが可能です。
妊娠周期に合わせた施術計画で産後までサポートしてくれるか
つわりがある妊娠初期、お腹が大きくなる中期、そして逆子や安産へのケアが必要になる後期と、妊娠中の体の状態は刻々と変化します。
その時々の状態に合わせた適切な施術計画を立ててくれる院を選びましょう。
さらに、出産後の骨盤ケアまで一貫してサポートしてくれる「伴走型」の院であれば、体の変化を継続的に把握してもらえるため、より深い安心感につながります。
妊娠後期の背中の痛みに関するよくある質問
ここでは、妊娠後期の背中の痛みに関して、妊婦さんからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
痛みの感じ方や具体的な寝方、市販薬の使用についてなど、多くの人が抱える疑問や不安を解消します。
妊娠後期の背中の痛みは、右側や左側など片側だけに現れることもありますか?
はい、片側だけに痛みが出ることがあります。
大きくなった子宮が体の右側にある肝臓や血管を圧迫することで右側に痛みが出たり、体の歪みや利き腕の使い方によって左側に負担が集中したりすることが原因です。
どちらか一方にだけ痛みを感じる場合も、多くは妊娠に伴う生理的な変化ですが、痛みが強い場合は医師に相談してください。
背中の痛みを和らげる寝方として、シムス位はどちら側を下にすれば良いですか?
一般的に、体の左側を下にするシムス位が推奨されます。
これは、体の右側を通る太い血管(下大静脈)への圧迫を避け、全身の血流をスムーズに保つためです。
ただし、必ずしも左側でなければいけないわけではありません。
妊婦さん自身が最も楽だと感じる向きで休むことが大切なので、右側の方が楽な場合はそちらを下にしても問題ありません。
つらい背中の痛みに、市販の湿布を使っても問題ありませんか?
自己判断で市販の湿布を使用するのは避けてください。
湿布に含まれる消炎鎮痛成分の一部は、皮膚から吸収されて胎児に影響を及ぼす可能性があります。
特に妊娠後期は使用が禁忌とされている成分もあるため、使用したい場合は必ずかかりつけの医師や薬剤師に相談し、処方されたものや使用許可が出たもののみを使うようにしましょう。
身体への施術だけではない!心に寄り添うトータルサポート
妊娠から出産、産後という期間は、身体だけでなく心も大きく変化し、不安を感じやすい時期です。
信頼できる専門院は、単に身体の痛みを和らげるマッサージや施術を行うだけではありません。
住吉鍼灸院アネックスのように、「安心して相談できる場所」であり続けることをサービスの一部と捉え、妊婦一人ひとりの不安や悩みに寄り添うカウンセリングも重視しています。
身体的なケアと精神的なサポートの両面から、安心して出産を迎えられるよう支えます。
専門家によるセルフケア指導で自宅でも安心なマタニティライフを
専門院での施術効果を維持し、日々の痛みをコントロールするためには、自宅でのセルフケアが欠かせません。
質の高いマタニティケアを提供する院では、施術に加えて、一人ひとりの妊娠周期や体調に合わせた具体的なセルフケア指導を行っています。
例えば、安全なストレッチの方法、自宅でできるお灸の指導、日常生活での注意点など、プロの視点から具体的な対処法を学ぶことで、通院していない日も安心して過ごすことができます。
理由1:妊産婦の施術実績10万人以上!女性院長による専門的な施術
住吉鍼灸院アネックスは、グループ全体で10万人以上の豊富な妊産婦施術実績を誇ります。
鍼灸師歴17年以上の経験を持つ女性院長が、一人ひとりの体の状態を丁寧に見極め、専門的な知識に基づいた施術を担当します。
女性ならではの視点で、妊娠中のデリケートな悩みにも親身に寄り添うため、初めての方でも安心して相談できる環境が整っています。
理由2:国家資格を持つ施術者のみが担当するため赤ちゃんにも安全
施術を担当するのは、全員が「はり師」「きゅう師」などの国家資格を持つ専門家です。
解剖学や生理学といった専門知識を基に、妊婦さんの身体を熟知した上で、母体と赤ちゃんに影響のない安全な施術を行います。
妊娠中の禁忌とされるツボや手技を避け、負担の少ない体勢で行うなど、専門的な知見から安全性を第一に考えたケアを提供しているため、安心して体を任せられます。
理由3:土日も営業しており産後は赤ちゃんと一緒に通院できる
平日は夜20時まで、さらに土日も営業しているため、仕事を持つ妊婦さんや、パートナーの付き添いで来院したい方も通いやすい体制です。
産後は、赤ちゃん連れでの通院も可能です。
院内にはベビーベッドやバウンサーが用意された特別予約枠があり、周りを気にすることなくリラックスして施術を受けられます。
妊娠中から産後まで、切れ目なく身体のケアを続けられる環境が魅力です。
松本 悠花 【資格】 【経歴】 【SNS】この記事の監修者

住吉鍼灸院アネックス 院長
2007年に鍼師・灸師の資格を取得。
地元の鍼灸院で妊活サポート、介護リハビリ、訪問鍼灸などの臨床経験を積んだ後、2012年に株式会社ブレイシングへ入社。
2016年より大島はり灸院でマタニティケアに従事し、副院長・院長を歴任。
2022年10月に住吉鍼灸院アネックスを開院し、現在は妊娠中の不調、逆子、産後ケアを中心に対応している。マタニティ領域では2万件以上の症例を担当。
はり師、きゅう師、とこちゃんベルトアドバイザー
2007年 国際メディカルテクノロジー専門学校卒業
2007年 地元の鍼灸院にて妊活、介護リハビリ、訪問鍼灸に従事
2012年 株式会社ブレイシング入社
2016年 大島はり灸院にてマタニティケアに従事
2022年10月 住吉鍼灸院アネックス開院・院長就任
インスタグラム:https://www.instagram.com/sumiyoshishinkyuin_anx/









