胎盤はいつできる?完成は16週頃。つわりが終わる目安も解説

「胎盤ができるのはいつから?」「つらいつわりはいつ終わるの?」など、妊娠初期は体調の変化とともに多くの疑問や不安を感じやすい時期です。
胎盤は、お腹の赤ちゃんの成長に欠かせない大切な器官であり、その完成は安定期を迎える一つの目安になります。
この記事では、胎盤がいつから作られ、いつ完成するのかという具体的なスケジュール、胎盤の役割、および胎盤の完成に伴う母体の変化について詳しく解説します。
この記事を読めば、今後の見通しがつき、安心してマタニティライフを送れるようになります。
この記事でわかること
・ 胎盤が完成するまでの具体的なスケジュール
・ 赤ちゃんの成長に不可欠な胎盤の重要な役割
・ つわりの軽減など、胎盤完成に伴う母体の変化
・ 健やかな胎盤を育むための食事や生活のポイント
胎盤はいつ完成する?形成開始から完成までの全スケジュール
胎盤は、妊娠の成立と同時に作られ始めるわけではなく、段階を経て形成されます。
作られ始める「形成期」と、機能が整う「完成期」の時期には少しずれがあります。
胎盤の元となる組織は妊娠4~5週頃から作られ始め、一般的に妊娠16週頃に完成します。
この時期は、多くの妊婦さんが安定期に入るタイミングと重なります。
以下で、妊娠週数ごとの胎盤の成長スケジュールを詳しく見ていきましょう。
妊娠4週~7週頃:胎盤の形成が始まる時期
妊娠初期の4週から7週頃は、胎盤の元となる「絨毛」という組織が作られ始める大切な時期です。
受精卵が子宮内膜に着床すると、hCGというホルモンが分泌され、その働きによって絨毛が形成されます。
この絨毛が子宮内膜に根を張り、徐々に厚みを増していくことで、胎盤の基礎が築かれます。
この段階ではまだ胎盤は未完成ですが、赤ちゃんの生命を支えるための準備が始まっています。
妊娠12週頃:胎盤の基本的な構造が出来上がる時期
妊娠12週頃になると、胎盤の基本的な構造がほぼ出来上がります。
絨毛が子宮内膜にしっかりと根を張り、胎盤としての形が整ってきます。
この時期には、母体と赤ちゃんをつなぐへその緒を通して、酸素や栄養を運ぶ機能も活発になり始めます。
形は出来上がってきますが、まだ機能としては未熟なため、完成に向けてさらに成長を続けます。
妊娠16週頃:胎盤が完成し、本格的に機能し始める時期
妊娠16週頃になると、胎盤が完成し、その機能が本格的に始動します。
この時期は一般的に「安定期」と呼ばれ、胎盤を通して赤ちゃんへ安定的に栄養や酸素を届けられるようになります。
また、妊娠を維持するためのホルモン分泌も胎盤が担うようになり、母体のホルモンバランスが安定してきます。
完成した胎盤は、出産まで赤ちゃんの成長を支え続ける重要な役割を果たします。
胎盤ができる前の赤ちゃんはどうやって栄養をもらっているの?
胎盤ができる前の妊娠初期、お腹の赤ちゃんはどうやって栄養を得ているのか不思議に思うかもしれません。
胎盤が未完成の時期は、赤ちゃん自身が持っている特別な器官がその役割を担っています。
この仕組みを知ることで、妊娠超初期の赤ちゃんの生命力について理解が深まり、不安が和らぐでしょう。
この時期の栄養供給は、赤ちゃんの成長にとって非常に重要です。
胎盤完成まで赤ちゃんを育てる「卵黄嚢」の役割
胎盤が完成するまでの間、赤ちゃんの栄養袋の役割を果たすのが「卵黄嚢」です。
卵黄嚢は、胎嚢の中に見えるリング状の器官で、赤ちゃんが育つための初期の栄養が詰まっています。
いわば、赤ちゃんにとっての「お弁当箱」のような存在です。
妊娠初期の赤ちゃんは、この卵黄嚢から栄養をもらって成長し、胎盤が完成する妊娠10週〜12週頃になると卵黄嚢は少しずつ小さくなり、その役目を終えます。
お母さんと赤ちゃんをつなぐ胎盤が担う4つの重要な役割
完成した胎盤は、単に栄養を送るだけでなく、お腹の赤ちゃんの生命維持と成長に不可欠な多くの役割を担っています。
母体と赤ちゃんをつなぐ命綱として、消化や呼吸、ホルモン分泌、バリア機能など、まるで多機能な臓器のように働きます。
ここでは、胎盤が担う4つの重要な役割について具体的に解説します。
これらの機能を知ることで、妊婦さんと赤ちゃんの体の神秘的なつながりをより深く理解できます。
赤ちゃんへ栄養と酸素を届けるパイプライン
胎盤の最も重要な役割の一つは、母親の血液から栄養素と酸素を取り込み、へその緒を通じて赤ちゃんに届けることです。
赤ちゃんはまだ自分で呼吸したり食事をしたりできないため、胎盤が肺や消化器官の代わりとなって生命活動を支えます。
母体が摂取した食事が、赤ちゃんの体を作るためのエネルギー源となります。
赤ちゃんから老廃物を受け取り排出をサポート
栄養や酸素を届ける一方で、胎盤は赤ちゃんが体内で作り出した二酸化炭素や老廃物を受け取り、母親の血液中に戻す役割も担っています。
赤ちゃんから渡された老廃物は、母親の腎臓や肺を通じて体外へ排出されます。
このガス交換や老廃物の交換機能により、赤ちゃんはお腹の中で快適な環境を保つことができます。
妊娠を維持するためのホルモンを分泌
胎盤は、妊娠を維持するために不可欠なホルモンを分泌する内分泌器官でもあります。
特に、妊娠初期に分泌されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)は、妊娠検査薬で陽性反応を示すホルモンで、胎盤の成長を促します。
胎盤が完成すると、プロゲステロン(黄体ホルモン)などの分泌を引き継ぎ、子宮の状態を安定させて妊娠を継続させます。
外部の病原体から赤ちゃんを守るバリア機能
胎盤には、母親の血液中にある細菌やウイルスといった、赤ちゃんにとって有害な物質が通過するのを防ぐフィルター(バリア)機能があります。
分子量の大きな物質は胎盤を通り抜けられないため、多くの病原体から赤ちゃんを保護することが可能です。
ただし、アルコールやニコチン、一部の薬など分子量の小さな有害物質は通過してしまうため、妊娠中の生活習慣には注意が必要です。
胎盤が完成するとつわりは終わる?安定期に向けた体調の変化
多くの妊婦さんを悩ませるつわりですが、胎盤の完成がその終わりのサインになることがあります。
胎盤が完成する妊娠16週頃は、一般的に「安定期」と呼ばれ、心身ともに落ち着きを取り戻す時期です。
ホルモンバランスの変化や流産リスクの低下など、胎盤の完成は母体にさまざまな良い変化をもたらします。
ここでは、胎盤の完成と体調の関係について詳しく解説します。
胎盤の完成でホルモンバランスが安定し、つわりが軽減する仕組み
つわりの主な原因の一つは、妊娠初期に急激に増加するhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンです。
このホルモンは胎盤の元となる絨毛から分泌されます。
胎盤が完成する妊娠16週頃になると、胎盤が妊娠維持ホルモンの分泌を安定して行うようになり、hCGの分泌量が減少します。
これによりホルモンバランスが安定し、多くの人で吐き気やだるさといったつわりの症状が和らぎます。
流産リスクが低下し「安定期」と呼ばれる時期に入る理由
妊娠初期(12週)の流産は、その多くが胎児の染色体異常を原因とするもので、母体の行動とは関係なく起こるケースがほとんどです。
胎盤が完成して安定期に入る妊娠16週以降は、胎盤を通じて赤ちゃんに安定的に栄養と酸素が供給され、妊娠状態が安定するため、流産のリスクが大幅に低下します。
このことから、多くの妊婦さんが安心して過ごせる「安定期」と呼ばれています。
健やかな胎盤を育むために妊娠初期から意識したい3つのポイント
赤ちゃんの成長に欠かせない胎盤を健やかに育むためには、妊娠初期からの生活習慣が大切です。
特に、身体の「冷え」は血流を滞らせ、胎盤の機能に影響を与える可能性があるため注意が必要です。
ここでは、鍼灸の専門家である住吉鍼灸院アネックスの知見も交えながら、健やかな胎盤を育むために意識したい3つのポイントを解説します。
妊婦さんが日々の生活で実践できるセルフケアや食事の工夫を取り入れましょう。
【課題の深掘り】身体の冷えや緊張が胎盤機能に与える影響とは?
身体の冷えや精神的なストレスによる緊張は、全身の血管を収縮させ、血流を悪化させる原因となります。
血流が悪くなると、子宮や胎盤へ送られる酸素や栄養素が不足しがちになり、胎盤の健全な発育や機能に影響を及ぼす可能性があります。
特に妊娠中はホルモンバランスの変化で自律神経が乱れやすく、冷えや緊張を感じやすくなるため、意識的に身体を温め、リラックスできる時間を作ることが重要です。
【独自の解決策】住吉鍼灸院アネックスが推奨する巡りを良くするセルフケア
住吉鍼灸院アネックスでは、マタニティケアの一環として、身体の巡りを良くするためのセルフケア指導を行っています。
自宅で手軽にできるお灸は、身体を芯から温め、血行を促進するのにおすすめです。
特に、足首にある「三陰交(さんいんこう)」などのツボは、冷えの改善やリラックス効果が期待できます。
また、軽いストレッチや足湯なども効果的です。
専門家によるアドバイスを受けながら、体調に合わせて無理のない範囲で取り入れることで、心身のコンディションを整えることができます。
胎盤の材料となる「たんぱく質」や「鉄分」を意識した食事
胎盤や赤ちゃんの身体を作るためには、バランスの取れた食事が不可欠です。
特に、血液や筋肉の材料となるたんぱく質と、酸素を運ぶ赤血球の成分である鉄分は、妊娠中に需要が高まる重要な栄養素です。
たんぱく質は肉・魚・卵・大豆製品、鉄分は赤身の肉・レバー・ほうれん草・小松菜などに多く含まれています。
これらの食材を日々の食事に意識的に取り入れ、健やかな胎盤作りをサポートしましょう。
知っておきたい胎盤のトラブルと医師に相談すべきサイン
胎盤は赤ちゃんの成長に不可欠ですが、稀にトラブルが起こることもあります。
代表的なものに「前置胎盤」や「常位胎盤早期剥離」があり、これらは母子ともに危険な状態につながる可能性があります。
しかし、正しい知識を持ち、異変のサインに早く気づくことで、適切な対処が可能です。
ここでは、胎盤の主なトラブルと、すぐに医師に相談すべき症状について解説します。
過度に心配せず、冷静に対応するための知識としてお役立てください。
子宮口を塞いでしまう「前置胎盤」
前置胎盤とは、胎盤が正常な位置より低く、子宮の出口(内子宮口)の一部または全部を覆ってしまう状態のことです。
妊娠中期頃に診断されることが多いですが、子宮が大きくなるにつれて胎盤の位置が上がり、問題がなくなるケースも少なくありません。
主な症状は、痛みを感じない「警告出血」と呼ばれる性器出血です。
前置胎盤と診断された場合は、医師の指示に従い、安静を心がける必要があります。
出産前に剥がれてしまう「常位胎盤早期剥離」
常位胎盤早期剥離は、赤ちゃんが生まれる前に、子宮壁に付着している胎盤が剥がれてしまう状態を指します。
胎盤が剥がれると、赤ちゃんへの酸素や栄養の供給が途絶え、母子ともに危険な状態に陥る可能性があります。
突然の激しい腹痛、持続的なお腹の張り、性器出血などが主な症状です。
これらの症状が現れた場合は、時間を問わずすぐに産院に連絡し、指示を仰ぐ必要があります。
こんな症状はすぐに相談を!受診が必要な出血や腹痛のサイン
妊娠中の出血や腹痛は、様々な原因で起こりますが、自己判断は禁物です。
特に、以下のような症状が見られる場合は、胎盤トラブルの可能性も考えられるため、速やかにかかりつけの産院に連絡してください。
生理の時よりも多い量の出血
鮮血やレバー状の塊が出る
我慢できないほどの強い腹痛
お腹が板のように硬く、張りがおさまらない
これらのサインは、母体と赤ちゃんの安全を守るための重要なシグナルです。
胎盤についてよくある質問
ここでは、胎盤に関して妊婦さんからよく寄せられる質問にお答えします。
胎盤の完成時期や位置に関する不安など、多くの人が抱える疑問について簡潔に解説します。
正しい情報を知ることで、余計な心配を減らし、安心して妊娠期間を過ごすための参考にしてください。
胎盤の完成が遅れることはありますか?
胎盤が完成する時期には個人差がありますが、大幅に遅れることは稀です。
超音波検査で胎盤の血流などが確認できるため、検診で医師から特に指摘がなければ心配はいりません。
「胎盤がなかなか完成してこない」と不安に感じる場合は、次の検診で医師に直接質問し、状況を確認すると安心できます。
胎盤の位置が低いと言われましたが、どうすればよいですか?
妊娠中期に「胎盤の位置が低い(低置胎盤)」と指摘されても、多くの場合は妊娠週数が進み子宮が大きくなるにつれて、胎盤の位置も上がっていきます。
医師の指示に従い、お腹に圧力をかけるような動作を避け、無理のない生活を心がけましょう。
出血や強い張りがある場合はすぐに相談してください。
胎盤ができる時期の出血はすべて危険なサインなのでしょうか?
胎盤ができる時期の出血には、絨毛が根を張る過程で起こるなど、心配のないケースもあります。
しかし、出血の原因を自己判断するのは非常に危険です。
少量であっても、また色が茶色っぽくても、出血に気づいたらかかりつけの産院に連絡し、指示を仰ぐことが最も安全な対応です。
妊産婦施術実績10万人以上の女性院長がマンツーマンで担当
住吉鍼灸院アネックスでは、妊産婦の施術実績が10万人以上あり、鍼灸師歴17年以上の経験豊富な女性院長が、一人ひとりの身体の状態に合わせてマンツーマンで施術を担当します。
女性ならではの視点で、妊娠中のデリケートな悩みにも親身に寄り添います。
妊婦さんの身体を熟知した国家資格保持者が、お腹の赤ちゃんに影響のない安全な施術を提供するため、安心して身体のケアを任せることができます。
身体への施術だけでなく、生活習慣やセルフケアまで伴走型でサポート
住吉鍼灸院アネックスのケアは、院内での施術だけにとどまりません。
一人ひとりの体質や生活習慣に合わせた食事のアドバイスや、自宅でできるセルフケア指導など、継続的なサポートを大切にしています。
施術だけでなく、妊娠中、逆子、出産準備、出産、産後という一連のライフステージに寄り添い、不安や悩みをいつでも相談できる伴走型のサポートを提供することで、安心して産み育てるための土台づくりを支えます。
妊娠初期から産後まで、ライフステージに合わせた継続的なケアを提供
妊娠初期のつわり、中期の腰痛、後期の逆子や安産に向けたケア、そして産後の骨盤ケアまで、住吉鍼灸院アネックスでは、女性のライフステージの変化に合わせたトータルサポートを提供しています。
妊娠中のマイナートラブルの解消から、心身ともに安心して出産を迎えられる状態づくり、産後のスムーズな身体の回復まで、一貫してケアを続けることで、妊婦さんとその家族の未来に寄り添います。
松本 悠花 【資格】 【経歴】 【SNS】この記事の監修者

住吉鍼灸院アネックス 院長
2007年に鍼師・灸師の資格を取得。
地元の鍼灸院で妊活サポート、介護リハビリ、訪問鍼灸などの臨床経験を積んだ後、2012年に株式会社ブレイシングへ入社。
2016年より大島はり灸院でマタニティケアに従事し、副院長・院長を歴任。
2022年10月に住吉鍼灸院アネックスを開院し、現在は妊娠中の不調、逆子、産後ケアを中心に対応している。マタニティ領域では2万件以上の症例を担当。
はり師、きゅう師、とこちゃんベルトアドバイザー
2007年 国際メディカルテクノロジー専門学校卒業
2007年 地元の鍼灸院にて妊活、介護リハビリ、訪問鍼灸に従事
2012年 株式会社ブレイシング入社
2016年 大島はり灸院にてマタニティケアに従事
2022年10月 住吉鍼灸院アネックス開院・院長就任
インスタグラム:https://www.instagram.com/sumiyoshishinkyuin_anx/








