冬に悪化する肩こりの原因と対処法|鍼灸でできるケアと自宅の予防法
■ はじめに
冬になると「肩こりがいつもより辛い」「首まわりがガチガチに張る」という声が増えます。
寒さによって筋肉が硬くなり、血流が悪くなることで、普段より肩こりを感じやすくなるのです。
本記事では、冬に肩こりが悪化する4つの原因 と、自宅でできる簡単な対策、さらに 鍼灸で改善できるポイント まで詳しく解説します。
■ 冬に肩こりが悪化する4つの原因
① 寒さで筋肉が硬くなり血流が低下する
気温が下がると体は熱を逃がさないように筋肉を収縮させます。
その結果、
肩まわりの筋肉が緊張
血流が悪化
老廃物が流れにくくなる
▶ 肩こり・頭痛が悪化
特に 僧帽筋・肩甲挙筋・後頭下筋群 は冷えの影響を強く受けます。
② 冬は姿勢が悪くなりやすい(猫背・スマホ首)
寒いと知らず知らずのうちに背中を丸めてしまいます。
さらに、室内で長時間スマホやPCを使うことが増えるため、
肩甲骨が動かず、首肩に負担が集中。
冬に肩こりがひどくなる人は、この姿勢の悪化が大きな原因です。
③ 血圧の変動・自律神経の乱れ
冬は寒暖差によって自律神経(交感神経)が優位になりやすく、
筋肉の緊張が強まることで肩こりが悪化します。
特に
冷え性の方
ストレスを抱えやすい方
更年期・産後などホルモン変動のある方
に多くみられます。
④ 防寒具の影響(厚着・マフラー・重いコート)
冬の服装は重く、肩への負担が増えがち。
マフラーで首が固定されてしまうと、首の可動性が低下し肩こりが起こりやすくなります。
■ 冬の肩こりを解消する対処法
① 温めて血流を改善する(最も即効性あり)
● お風呂でしっかり首肩を温める
● 蒸しタオルを首・肩甲骨まわりに当てる
● カイロを肩甲骨の間に貼るのも効果的
筋肉が緩み、痛み物質が流れやすくなるため短時間で楽になります。
② 肩甲骨を動かすストレッチ
肩甲骨の可動域が広がると、首肩の血流が改善されます。
▼簡単3ステップ
肩をすくめて5秒キープ
ストンと力を抜いて落とす
肩甲骨を大きく回す(前10回・後ろ10回)
1日2〜3セットが目安。
③ 姿勢リセット(スマホ首対策)
長時間同じ姿勢で作業しないことが大切。
● 30分に一度、軽く立ったり肩を回す
● スマホは胸より上で持ち、下を向きすぎない
● モニターは目の高さに調整
④ マフラー・コートを軽くする工夫
マフラーは巻きすぎない、重いコートより軽いアウターを選ぶなど、
肩への負荷を減らしましょう。
■ 鍼灸でできる肩こりケア(冬に特に効果を発揮)
鍼灸は肩こりの根本原因である
筋緊張の緩和
血流改善
自律神経の調整
にとても相性の良い施術です。
● 冬に肩こりが辛い方に多いツボ
肩井(けんせい):肩こりの代表ツボ
天柱・風池:首の張り・頭痛にも効果
合谷・手三里:肩の緊張を和らげる
太衝:ストレスによる筋緊張に
特に冬は 冷え・自律神経の乱れ が要因になるため、東洋医学の観点からの施術が効果を高めます。
■ まとめ|冬の肩こりは“冷え・姿勢・自律神経”がポイント
冬に肩こりが悪化する原因は多くの場合、
①冷えによる血流低下
②姿勢の悪化
③自律神経の乱れ
④重い服装による負担
の4つ。
早めにケアすることで、つらい肩こりや頭痛の悪化を防ぐことができます。
もし
✔ 肩こりが冬になると毎年つらくなる
✔ 頭痛・めまいまで出てきてしまう
✔ 自宅ケアでは改善しにくい
という場合は、一度鍼灸施術で根本改善をめざすのがオススメです。
お困りの際はぜひ、お気軽にご相談くださいね
院長紹介:松本 悠花

松本 悠花(まつもと ゆか) | 住吉鍼灸院アネックス 院長 / 鍼師・灸師
👶マタニティケア専門で総症例数2万件以上を担当する現役の鍼灸院院長。
2007年に鍼灸師の資格を取得以来、15年以上の臨床経験を持つ。
地元での勤務を経て上京後、2012年より株式会社ブレイシングに入社。当初は交通事故専門の整骨院に配属されるも、2016年からは大島はり灸院にてマタニティ専門の鍼灸ケアに従事。副院長、院長を歴任し、現在は住吉鍼灸院アネックスの院長を務める。
マタニティ専門としては約8年間で2万件を超える妊婦ケアの症例を担当。妊娠中の腰痛、つわり、逆子などのトラブル改善から産後の体調管理まで、専門知識と豊富な臨床経験に基づいた信頼性の高い情報を提供します。
【所属】 株式会社ブレイシング 【資格】 鍼師、灸師






