なんで鍼やお灸で逆子が治るの?徹底解説

【住吉鍼灸院アネックスが解説】逆子が鍼灸で治るって本当?そのメカニズムを分かりやすく!

皆様、こんにちは!江東区住吉にある住吉鍼灸院アネックスです。

妊娠後期に入り、「逆子(さかご)」、専門的には**骨盤位(こつばんい)**と診断され、不安を感じている方もいらっしゃるかと思います。お医者さんから「逆子体操」を指導されたり、あるいは「鍼灸も試してみたら?」と勧められたりした方もいるかもしれませんね。

今回は、なぜ鍼灸が逆子の改善に有効だと考えられているのか、その東洋医学と西洋医学の両面からのメカニズムを、分かりやすく解説させていただきます!


👶 逆子とは?治すための鍵は「子宮環境」

逆子とは、赤ちゃんが子宮の中で頭を上、お尻や足を下にした状態のことです。出産までに頭が下(頭位)に戻ることが望ましいのですが、そのために鍼灸が着目するのは、**「赤ちゃんが動きやすい子宮内環境」**を整えることです。

1. 鍼灸が逆子を治すメカニズム(西洋医学的考察)

現代医学的な研究では、特定のツボへの鍼灸刺激が、子宮内の環境を整えることが示唆されています。

① 子宮への血流増加と緊張緩和

  • ツボへの刺激自律神経の反射: 逆子治療の代表的なツボである**「至陰(しいん)」(足の小指の爪の生え際)や「三陰交(さんいんこう)」**(内くるぶしの上)など、下腿や足にあるツボを刺激すると、体性-内臓反射という仕組みが働きます。

  • 血管の拡張: この刺激が自律神経(特に副交感神経)に作用することで、子宮へとつながる子宮動脈が拡張されます。

  • 子宮が柔らかくなる: 結果として子宮への血流量が増加し、冷えなどで硬くなっていた子宮の筋肉の緊張が緩み、子宮内が柔らかくなります。

子宮が柔らかくなることで、赤ちゃんが窮屈さを感じず、くるっと回って頭位に戻りやすいスペースと環境が生まれると考えられています。

② 胎動の活性化

鍼灸の刺激により、赤ちゃんの胎動が増加することが研究で報告されています。

  • 赤ちゃんが動きやすい環境: 血流が良くなり、子宮内の環境が改善されることに加え、お灸の心地よい温熱刺激などが、赤ちゃんの動きを活発化させ、結果として回転を促している可能性があります。

2. 鍼灸が逆子を治すメカニズム(東洋医学的考察)

東洋医学では、逆子の原因を**「冷え」「気の滞り」**と考えます。

① 「冷え」の改善と子宮の温め

  • 東洋医学の考え: 鍼灸では、お腹や子宮の冷えは、血液の流れを悪くし、子宮を硬くさせ、赤ちゃんが動きにくい原因になると捉えます。

  • 温熱刺激(お灸): 特に「至陰」などのツボへのお灸は、身体の巡りを良くし、下半身から子宮全体をじっくり温める作用があります。子宮が温まることで緊張が和らぎ、リラックスした状態へと導きます。

② 全身のバランス調整

  • 体質改善: 逆子治療は、単に「至陰」に刺激をするだけでなく、その方の**体質(冷え性、貧血傾向、ストレス過多など)を見極め、全身の「気・血(き・けつ)」**の巡りを整えることを目指します。

  • 妊娠を支える土台づくり: 全身の調子を整えることで、お母様の心身が安定し、赤ちゃんにとっても居心地の良い環境が作られると考えられています。


✅ 逆子治療のポイントと当院のケア

鍼灸治療による逆子の改善率は、治療を開始する時期が早いほど高くなると言われています。

  • 最適な開始時期: 逆子と診断されることが多い妊娠28週頃から、遅くとも33週頃までに開始することが推奨されています。

  • 当院のケア: 当院では、逆子治療の特効穴である「至陰」へのお灸を中心に、お一人おひとりの体質に合わせたツボを組み合わせ、優しく、安全な施術を提供しています。

逆子と診断されても、焦らず、まずはお気軽にご相談ください。住吉鍼灸院アネックスが、赤ちゃんが元気に回れるよう、全力でサポートさせていただきます!